診療案内

Y's system (ワイズシステム)

 当院で行う治療の根幹に位置する考え。それは、「真の顎位」の探求であります。

 

 これは、歯が並んでいるからそこで噛むのではなく、口や顔面etc...の周囲筋や骨格、顎関節等トータルでバランスのとれた最も自然な顎の位置「Y'sアクティブプレート」という、私が考案した治療器具で導き出すものであり、プレート理論とも呼ばれております。

 

 そして、その位置で自然に咀嚼運動が出来る様にインプラントや歯列矯正、補綴治療(冠を被せること)等を駆使し歯を並べ直すのがY's systemという治療概念であります。

 

 この顎の位置をある歯科医師は「超自然顎位」と表現し、またある患者さんは「人が生まれた時、そのままの顎の位置だ」と表現されました。様々な表現の仕方や感じ方があるにせよ、それらは寸分の狂いもない一点同じ位置に集約される事には、私自身がいつも驚かされております。

 

 現在まで、私はこの総合的噛み合せ治療システム(Y's system)を用いることで、自然かつニュートラルな顎の位置、すなわち「真の顎位」を求め、患者さんがそこで常に噛める様にお手伝いをするという考えをベースに治療にあたって参りました。

 

 その結果生み出される口の中から全身にまで及ぶダイナミックな不調和の解消は、既に治療を受けられた数多くの患者さんが体験し体感しており、お陰様で15年以上の改良・改善の繰り返しにより極めて究極的な領域に達する事が出来たと確信し、2012年に開院の決断を致しました。

 

 なお、下図はY's systemの概略を示したイラストであります。勿論、この治療法を文字やイラストでご説明するのは困難では有りますが、多少なりとも私の治療概念をご理解頂く一助になればと思い、掲載させて頂きました。

 

 多少乱暴では有りますが、その事を承知のうえで極めて簡略化して申し上げますと、顎の動きについての考えをを2次元(平面)から3次元(立体)に置き換え、かつそれぞれの構成要素が繊細かつダイナミックに影響し合っている事を理解して「真の顎位」を導き出すことだとご理解頂ければ、大きくは間違わないものだと思っております。


インプラント

<診査・診断>

 

 当院では、問診や触診などの診査と、最新の歯科用CT装置による正確で精密な画像診断等を組み合わせる事で、より美しく、安全で機能的なインプラント治療を提供すべく、常に治療器具・治療材料はもちろん手術方法も日々改良を重ね、更なる高みを目指して治療にあたっております。

 

 また、当院の患者さんは他院で断られた方や、「インプラントは勧められない」と医師に宣告された方が多くお出でになるのが特徴の一つです。

 

 諦めてしまう前に、一度ご相談下さい。これまでの経験では、多くのケースでインプラント治療が可能であります。

 

<インプラント手術>

 

 インプラントの手術は、歯科医であれば誰でも出来るという簡単なものでは有りません。豊富な口腔外科的手術経験と、多くの解剖学的知識、そして充分考えられた噛み合せの理論が必要となります。

 

 実は、これらを全て満たしている歯科医師というのは一握りしか存在して居ないという事実は、一般にはあまり知られていない事でもあります。

 

 私は幸運にも、それらを網羅する環境に身を置く事が出来ました。30代で、大学関連病院の口腔外科科長として悪性腫瘍や外傷、再建外科etc...大変多くの口腔外科的手術を経験させて頂く機会を得ました。また、それに伴い口腔内外の解剖学的知識も机上の空論では無く、実際に見て・触れて・感じて身につけることが可能でありました。

 

 また、噛み合せについては前述のY's systemにより、再現性の高い総合的な噛み合せを構築する事が可能となっております。

 

 どの分野においても、多く仲間との出会いや素晴らしい師との巡り合いがあり、それにより数々の気付きや教えを頂きました事に心より感謝いたします。また、それらをより進歩・成熟させ、多くの患者さんのお役に立つ事が、私なりの恩返しだと思い日々臨床に励んでおります。

 

 

<人工歯(上部構造体)装着>

 

 インプラント体の上には人工の歯がスクリューによって連結固定されています。当然、これらは全てがオーダーメイドとなります。

 

 私は、人工歯を製作して下さる歯科技工士(デンタルテクニシャン)の方とも密に連携をし、その患者さんにとってのBest of Bestはどの様な素材で、どの様な形態なのかを常に議論し共に創り上げて行くことを最も重要視しています。

 

 何故ならば、私の思想と歯科技工士の方の思想が一致しないままで作られた人工歯は、ただ歯の形をしただけの役に立たない部品でしかないからです。逆に双方の思想が一致した場合は機能美に満ち溢れ、魂の入った第二の永久歯として気持ち良く機能してくれるものであります。


矯正治療

 当院では、一般的なブラケットとワイヤーを用いた歯列矯正はもちろんのこと、コルチコトミーと呼ばれる外科的な矯正治療にも対応しております。

 

 なお、左図はコルチコトミーの治療イメージを表した模式図です。水色の円錐が歯、青色の箱が骨、赤いラインが歯を並べる目標の方向を示しています。

 

 コルチコトミーとは、動かす歯の周囲にある骨改造速度の遅い骨(皮質骨)を一部除去すると同時に、残っている骨(海綿骨)に刺激を与え、骨改造速度をあげることで大変スピーディーに矯正治療が行える方法であります。

 

 コルチコトミー手術併用矯正は、速いだけでなく矯正治療による歯の根や骨へのダメージ、歯の動くことによる違和感、矯正後の後戻りの軽減等ほとんどの成人矯正の問題を軽減することが出来ます。ただ速いだけではなく体に大変良い治療法と考えられております。

 

 日本ではあまり聞きなれない矯正方法かと思いますが、この技術は1950年代にドイツで編み出され、ドイツやアメリカなどではすでに定着しています。しかし、この治療は高度な技術を要するために日本では限られた医院でしか行われていないのが現状であります。

 

 なお、当院では、通常の歯肉を大きく切開・剥離して手術を行う方法はせず、歯肉に最小限の切開を加えて歯肉がやせてしまうという欠点を解消した手術法で行っております。


歯肉クレンジング

 歯面や歯肉溝(歯周ポケット)にこびりついたバイオフィルム(歯ブラシでは取れない、虫歯菌や歯周病菌の強固な膜状集合体)を水とエアー、そして良質なクリーニングパウダーを最適な圧力で吹き付けることによって、痛みの無いきめの細やかな歯と歯肉のクレンジングが可能となります。

 

 この治療方法でクレンジングした後の歯は表面がつるつるになり、歯面や歯肉溝への汚れが再付着しにくくなります

 

 この治療は、月に1回のペースで行い3回目くらいから汚れの付きにくい歯と引き締まった健康的な歯肉を実感すことが可能となります。

 

 歯肉クレンジング後の歯のつるつる感と歯肉の引き締まりを、是非ご体感ください。